2012年2月22日水曜日

ソニーのAPI 勤怠管理ソフトウエア

どうも先日から気になって仕方が無いソフトウエアがありました。もちろん勤怠ソフトなんですが、Adword広告がやたらに目立ちます。もうほとんど関連性のないキーワードで検索していても出てくるので、こりゃぁーもう気が狂ったんとちゃうか?と思っていました。おそらくあなたもご覧になっているでしょう。

ドメインがソニーとは無関係に見えるのですが、検索するとソニーの子会社へランディングします。資本金11億円超ですからまぁ中小企業ではありません。もっともこの頃、といっても20年ほど以前から資本金は月商とほぼ同額、という基準が通じなくなりましたから、実際はどうだかわかりません。

で数ヶ月以前からこのアドワーズ広告を見るたびに「ソニーがなんで勤怠等というニッチに入ってくるのよ!」と一人怒りまくっていました。タイムレコーダー市場はハードウエア主体の1980年前後の時期に100億円程度の市場でしかありませんでした。その後単価が下がり、台数が増加しても結局その辺でバランスが取れていたように記憶しています。

そんな小さな市場に入ってくるのはきっとソニーも必死なんだろうなぁ、などと思い、確かにFelicaで圧倒的シェアを持っているにしても少しずつ足元を削り取られていて、我慢できないのではないかと、好意的に解釈していました。どうもこれはぼくの一方的な解釈でしかなく、その正体は明らかにシステム販売でありまして、今大流行の「ソリューション」ビジネスの一部になっているのですよ。

で、どんなものかということになりますが、基本ぼくの大きらいな資料請求を経由しないと入手不能のようですので割愛させていただきます。メールに添付してやり取りするにしても資料が手に入るまでには時間がかかります。これがぼくには我慢できないのです。たかが資料を見るためだけに相手の都合に合わせなけりゃならん、というのが我慢できないのであります。まして相手がソニーとなればひがみ根性満ち溢れているぼくには限界を超えております。はい、で詳細は資料をもらってご検討ください。

資料なんかなくっても概略の評価は可能、というところをお見せいたしましょう。

  1. 流行のクラウドです。要するに大したコストをかけずに各地に分散している勤怠データを集められます。そのとおり、ネットでつながってるんですねぇ。



  2. データ入力にはsuicaを利用できます。これって大いなるメリットなんですね。かつてのハード屋としてはタイムカードの売上がどれほど頼りになったか、長時間にわたる講釈をさし上げたくなるほどのものなのです。タイムカード印字用のインクリボンとあわせて、こうした消耗品は毎月の利用料金に変化してしまいました。


  3. サイトにはたくさんの事例が掲載されていますが、どうやら勤怠管理ソフトウエアの導入事例はこのページに掲載されているものがすべてのようです。(ページの下部にある導入企業一覧のリンクは、当該企業のウェブサイトにリンクしています)


  4. その中でもピックアップされた3件の導入事例が状況を解説しています。いずれも従業員の勤務場所が複数ある企業です。一番参考になるのは、㈱プチバトージャパン社でしょう。


ところでいつからですかね社名に「さま」をつけるようになったのは。全く奇妙な習慣です。

プチバトーもビームスもともに洋服屋さんというところがいいですね。システムをイメージしてみましょう。


  1. サーバーはビットドライブ社(システム提供母体)を利用するのでしょう。そこにセットされている勤怠管理ソフトウエアのメモリーに向けて、各社から各個人の勤怠データが送られます。


  2. データの送信は多分一日2回程度。送信まではPCもしくは勤怠打刻に利用するビットタッチプラスに保存されているのでしょう。


  3. データを受けた翌日には異例勤務(遅刻、早退、欠勤など)の確認ができるように、処理されたデータが事前に指定されているPC向けにフィードバックされ、確認を待ちます。ただし、データ自体はリアルタイムでチェックできるようです。これは多数の事業所を持つ企業には朗報ですよね。


  4. データの確認は各個人レベルでもできるようになっているでしょう。


  5. そして月末を迎えると集計データはサーバー内部の給与計算ソフトに渡されて、給与明細が発行され、同時に銀行へ振込データが送信される、というようになっているはずです。
    さもないと導入のメリットがありません。


  6. で費用はいかほどかというと、10名で月額5000円となっています。http://www.bit-
    drive.ne.jp/itr/pricelist.html


    すなわち100名では5万円で300名になると15万円です。悪い商売ではありません。もちろん、人数が増えれば企業規模ガ大きくなりますから、自社サーバーを設置済みであったりするのでそれなりのディスカウントがあるはずです。


まぁぼくとしては残念なのですが、かつてのアマノの位置にソニーがいつの間にか上っちゃったらしい、ということを認めざるを得ないですね。でしょ?以上いずれも同社に問合せした結果ではありませんので、導入に際しては十分同社とご相談ください。なおカタログはこちらからダウンロードできます。PDFになっているのでアドビのソフトが必要です。

この種のシステムを導入するには割りきりが必要です。あくまで旧来とおりの情報が欲しい、などという頭の固い重役がいると導入できませんし、導入しても役に立ちません。


そう、あなたのことを言ってます。

ここまで応援だかなんだかしてもアフィリエイトさせてくれないでしょうから、ぼくには一銭も入りません。まぁこれもぼくの運命かな・・・?それでもぼくはソニーがこの分野に進出するのは間違いだと思います。ソニーといえばハード屋さんなんですから。


《追記》