2012年9月21日金曜日

バイバイ タイムカードなのですよ。

とても気に入りました。ウェブサイトに勢いがあります。いや、わかりにくいことを言うのはいけません、「ウェブサイトのコピーライティングに率直さと、迫力があります。」という表現があっているでしょう。

このサイトの前に”初期費用無料からのらくらく勤怠管理システム”(http://www.ic-tr.jp/web/)「Open Tone」のウェブサイトを眺めておりました。本社側のAlexa 171万、PRは1、2004年4月にアップ、と比べると156万、PR=2ですからアクセス数もそこそこのものだと思います。ページもとっつきやすく作ってあります。だいぶ費用がかかっているのでしょう。

管理者や利用者のメリットなどシステムを概観するページは、トップページの印象をそのままにできていて大いに結構、と感じシステムの詳細をチェックしようとしたら問題発生です。だいたいがたかが勤怠管理、されど勤怠管理でありまして、システムを説明したからと言って何らかのトラブルをかかえることなどないはずなのですが、コピーライティングに惹かれて、ページヘッダー下のバナーをクリックしたら、一気に気分が冷え込んでしまいました。

惜しい、実に惜しい。ここばかりでなく、他にもこの種のミステークを実現しちゃっているウェブサイトがあると思います。十分におきお付けください。

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ということで再度情報豊富なビジネスに習熟している勤怠管理屋さんを探すたびに出発!あっという間の為五郎で見つけちゃったのが、冒頭のバイバイ タイムカードのサイトなのであります。

すでに申し上げましたが、素直で骨太なアプローチが気に入りました。http://www.bt-journal.net/をのぞくと、企業活動がいろいろ記述してあります。これもなかなかに結構。というわけで、ここの勤怠管理を販売してみようかなという気になっています。

まぁこちらがいくら申し上げても、つれない返事が来るかも知れずソコンところは久しぶりのどきどきもんでありますが・・・。

さて、本論のバイバイ・タイムカードシステムです

第一印象: とにかく自由度が高い。たとえば普通ここまではやらない時刻丸め、時間丸めの仕様まできちんと解説されています。

ページ左側に設置されている目次の第二ブロック「システム構成と打刻端末」をクリックすると、考えられるかぎりの入力機器が表示されています。

バイバイ タイムカードの入力端末

QRコードまで入っているのには驚きました。でも当然なんですよね。そして嬉しいことにページを下へ行くと、一言解説が付いています。これはサイト設計者の勝利です。これがあるだけで担当者は入力端末の説明を求められてうろうろすることがなくなるのですよ。

まぁでも「Windows ログオン」に関しては微妙です。ブラウザ表示の時点なのか、IDパスワードの認証完了時刻なのか、微妙なずれが発生します。

と思って資料請求してみることにしました。販売業者になっても良いよなぁなどと思いながらフォームに記入。クリック即PDFファイルを折り返し送ったよ、という表示です。

これなんですよ、これこれ。これこそインターネットの持つ即時性マーケティングなんです。熱の冷めないうちにとにかく行くとこまで行っちゃう、昔女子を口説くときに使った手と同じです。

速攻配信されてきたPDFにはウィンドーズの初期画面に入力フォームが表示されている画像があるではありませんか。ということはPC立上即時とうことになります。これってかなりの優れもの。でしょ?

iPadを入力端末に利用するやり方も垢抜けています。ぼくらの世代ではたぶんここまでたどり着かずに終わってしまうでしょう。

いやいや入力端末はここまでにして置きましょう。帳票も充実しています。すべてをインターネットで処理しようとすると、問題になる点は上司からの承認をどう実現させるかです。

もちろん週末にデータを一括して翌週早々に課長が必要な処理をPC画面で実行、などという手法がクラウド以前には一般的でした。ところが、現在進行形のまま状況をチェック、すなわち日時で特定の従業員を呼び出し、チェックと承認を実施で切るようにしています。(39.勤務実績承認)

さらに、管理者権限の統制も簡単にできるようになっています。部下の派遣されている事業所まで日次で勤務状況をチェックしにネット上で行くことができます。また従業員は自分の勤務状況表に直接アクセスして有給休暇や、直行、直帰を申請できるようになっていて、当然上司もそれへの諾否をネット上で記述できます。

このシステムでは提供pdf資料の34ページあるように「この瞬間に誰がどこにいるのか表示する機能」があります。これって店頭の状況で配置を点検せねばいけない業種には、とても便利な機能ではないでしょうか。

いやいや、長くなりつつありますのでこれで止めておきましょう。とても自由度が高く柔軟性に優れたシステムであるように感じます。興味ありですか?今すぐお問合せください。

価格ですか?いやぁ困った、問い合わせると価格表も一緒に送ってきますが、これがわかりにくいのです。あらゆる事柄に初期設定費用と月次費用が記載されています。これをすべて足し算すると膨大な金額になりますが、きっとなにか計算方法があるんですよね。一般的な企業モデルを設定して見積書を作成しておくと完璧だったんですがねぇ・・・。

まっ英語でもいうとおり、Nobody's perfect ですかな?

おっと最後に一つ。去年だかおととしだか忘れましたが某社から勤怠管理システムの問合せを頂いてこれまでとおり勤労の獅子をプレゼンしました。ところが競合に取られてしまったのです。そのとき裏から教えていただいた負けの理由がアルコール検査と勤怠管理のドッキングです。

だからきっとバイバイタイムカードにやられてバイバイせざるを得なくなっちゃんたんですよ。そのとき、へぇー世の中そこまで行ってんだ、とびっくりした記憶が蘇ってきました。運送系には必須ですもんね。

2012年7月15日日曜日

従業員統合管理ソフトエア リシテア


日立ソルーションズであります。すげぇー大会社です。従業員数1万名超、資本金386億円1970年設立。昔わが社のすぐ近くに同社のビルがあったように記憶しています。もっとも日立なんたら株式会社は山ほどあるので間違っていても謝りません。当時わが社でソフト開発を日立系に依頼したところシニアプログラマー月額120万円といわれました。もう40年近い昔のことです。(同社の沿革をチェックしたら、やはり日立ソフトウエア・エンジニアリング㈱が横浜に設立されたと記載されているので間違いありません。)

それ以前に日立系列とは違う系列ににソフトウエア開発を依頼したところ、やはり月額80万円ほどの付けが回ってきて、仕事は同社の下請けだか、孫受けだか何にも知らない奴が来てかちゃかちゃやってたので、大喧嘩したことがあります。いや今も彼らがそんなことをやっているとは思いませんが・・・。

そんな創業当時の、というよりも立ち上がり時期に多少のご縁もあったと記憶している同社ですから、資本金386億円ときいても驚きませんが、ぼくに386億円の資金があったら何をするだろう?と考えると一瞬気が遠くなりました。売上はどれくらいあるんですかねぇ?1万人掛ける2000万円で、10kx20000k=200,000,000,000でおよそ2000億円ですか?こりゃぁすげぇ、実際の金額は2500億円超なので、まぁあたらずと言えども遠からず、というところでしょうか。

同社にも当然のごとくリシテアという就業管理システムがあります。http://lysithea.jp 
このサイトのPRは4、アレクサが200万ですから、まぁそこそこのもんなんですねぇ。ちなみに本家の日立ソルーション、ここのホームページはPRが6でアレクサが16万。これはなかなかのものであります。やっぱり大企業にはかなわんなぁ・・・、という感覚を久しぶりに味わいました。

リシテアのユーザーには大企業が名を連ねています。なんせJR東日本が利用中ということがシステムの優秀な点をアピールしていますよね。えっ?そりゃあなたJRほど、というか電車屋さんほど勤務体系がしっちゃかめっちゃかな企業が他にあるでしょうか?いやそりゃぁソフト屋さんもシッチャカメッチャカですが、それは単に家に帰れない、とか明日が納期だからがんばれよ、の範囲ですが、鉄道屋さんはもう少し肌理の細かい対応が必要だと思いますよ。

もう一つぶっちゃけ、大企業にはやはりそれなりのソフトウエアが必要なのです。従業員100名以下の企業がこのソフトを使うとどうなるかと言えば、そりゃぁもうもてあますだけです。お役人が忙しげに仕事を作り出すのと同様に、大企業にはいくら優秀な企業といえどもなにがしかの官僚的息抜き
作業が存在しており、多分それを上手にソフトウエアに組込んで入る結果です。

したがって、御社の従業員数が2000名以下であれば、このソフトウエアを検討しても無意味でしょう。いや、そりゃぁ儲かって儲かってしょうがないから、少し金を使わなくちゃ、という場合には検討するぐらいのことはかまいません。そんな金があるのなら、金塊に投資しておくか、従業員の思い出話になるようにボーナスを弾んでやってください。

で、ソフトウエアの内容です。ホームページから「リシテアの機能」タブをクリックすると、ページ下部にパッケージソルーションとしてシステムの全体像が記述されています。今回取り上げるのは左端にある「就業管理」です。全体をご覧になってお分かりのとおり、人間が関連する全要素をリシテアがカバーしていることが分かります。

左端の「就業管理」をクリックするとその詳細が分かります。すべての原始記録(言うなればタイムレカード記録)がサーバーに統合されていて、それを参照しながら必要事項を管理部署がチェックして、従業員からのフィードバックを受けるように設計されていることが良く分かります。やっぱり大会社ともなればきちんと考える人がいるんですね。実に上手に整理しています。

つぎのタブ「導入実績」のページへ行くと、業種業態別の導入実績円グラフがあります。製造業は多分日立系列など、同社を形成する期間に携わった各社への導入実績がそのまま「機械+自動車+金属+精密」の合計63%に現れているように思われます。

サービス業についてはソフトウエア+情報処理で61%、その他業種では卸+建設+金融で69%になっています。これを見ると10年ほど以前に厚労省がサービス残業廃止、みたいな音頭とりをしたことがとても奇妙に感じられます。ぼくのところへも数社から問合せがありました。いずれも大企業です。結局当て馬にされて終わりましたが、そいうったチェックが本当に必要なのは中小企業なんですよね。

そうすると、たぶん情報処理業界の何たらと言う団体に同省から天下りした人間がきっといるんだ!と今になって気付かされた次第ですが、あってるかどうかしらべる気にもなりません。ぼくもとしとったもんなぁ・・・。

円グラフの下に「特殊な業務課題を解決し、業務適合率を最大化」というセリフをタイトルにしている項目があります。ここに記載してある項目の一つでも合致するものがあれば、本就業管理システム導入の価値があるはずです。いや、ぼくはデモをしてもらったり、同社へ問合せをあれこれしてその結果として、これを申し上げているのではありません。単に、ここまで突っ込んだテーマを提示できるのであれば、きっとその価値があるのだろう、と推察しているだけです。普通の勤怠ソフト開発ではここまで考慮を払いません。ですから価値がある、と考えるのであります。

というところで、今回のソフトウエア紹介を終わります。なんか不十分ですか?いや十分考え方の説明はできたと思いますが、いかがでしょう?

ご心配なら、同社のデモに立ち会いましょう。いや高いことは言いません、昼飯と交通費をご負担ください。そうなんです、今年はまだおいしい鰻重を一回しか食するチャンスがなかったもので、ぜひもう2-3度食べたいなぁ、かように考えております。はい・・・。

2012年5月12日土曜日

King of Timesと勤怠グリッパー

キングオブタイム

よろしいですねぇ、このアプローチとウェブサイトの作り方に感心しました。ウェブを最大限に活用してビジネスを奨めようという姿勢がはっきりしています。ただし、残念ながらタイムカードとの比較にかなりの誇張があります。あまり誇張すると会社の信頼性も失いかねないので、気をつけていただきましょう。

今流行のクラウド型APIです。

この形式は大いにお奨めです。すでに数件似たシステムを取り上げていますが、各地に出店していく場合には絶対的に有利です。また携帯電話を打刻に利用できるように表現しています。出張や派遣先でも利用できるメリットは大きいですよね。

まぁ日本中どこへ行こうが追跡されているようで、ぼくは好みませんが、ぼくがそんなことを言っても何も変化は起きません。時代の流れというのはそういうものなのですよ。

  1. 導入コスト: タイムレコーダーの費用だけになります。タイムレコーダーとして指紋、静脈認証、ICカード、GPS携帯、携帯電話の顔打刻が利用できます。

    指紋認証の端末もずいぶん安くなりました。電子機器メーカーも楽じゃないですよね。

  2. ランニングコスト: 当月の打刻人数一人当たり300円。100人の対象人数で3万円です。タイムレコーダを購入すると、ぼくが販売しているニッポーのカルコロ50は50人までの集計ができて定価税込63,000円です。

    そうですね、こうした集計型のタイムレコーダーとの比較を次回はしなければなりませんね。

  3. システムの柔軟性: これは相当なもんですよ。とにかくタイムレコーダー端末に利用できる機器が多種であること、集計内容が多岐にわたっているのでかえって煩雑に感じるほどです。

  4. 帳票類: こちらのページに掲載されています。帳票の各欄タイトルは別として、個人別に計画と実績を一覧し、さらに当日の概算給与も掲載してしまうというすぐれものです。
    • 『編集』コラムに「個人ビュー」ボタンがついていますから、個人別に一か月分の勤怠状況が一覧できるものと思います。

    • Image 3 of 8 ヘルプ打刻とは他所の部署へ出張しているかどうか、他所にきちんと出勤しているかどうかが、すぐわかるということなのでしょう。他所へ行ったときぐらい楽させてよ、みたいなセリフが聞こえてきそうですが、まぁそれは脇へ置いといて・・・。

      出勤状況を部署別につかめるということを言っているのでしょうから、これはこれで大変に結構です。昭和のシステムは、ここが泣き所でした。ない、素直に認めましょう。

    • Image 4 of 8 月別集計結果: これも完璧であります。なんかつまりませんなぁー。完璧な人間何てぇのがいたら、まぁいないから良いんですが、余り面白いものではないでしょうね。
      パートの鈴木さん、残業時間が25.15、25時間ということなのでしょう。色つきで出力されています。これは確かに多すぎです。


      パートの高木君、遅刻3回は多いよなぁ・・・。いちいち数字を読むことなく印がついて出てくるのはまぁ 結構でありますが、あまり面白いものではありません。よね?

    • Image 6 of 8 拠点ごとの集計結果: 人件費概算までついてくると、こりゃぁもう店長たまらんですねぇ。優れものです。たしかに。

      こちらのページにこれらの集計値を出力するさいの設定内容が掲載されています。ぜひご参考に。

      もちろん、残業の承認に関する画面も掲載されています。
 今回のレポートはおもしろくありませんでした。昔考えていたものとほぼ同じ、いわば理想形ができちまった。という思いはいささか生きる意味をなくしてくれたのです。いやいやそれほど重いもんじゃないか、たかが勤怠ソフト。でもそれほど売れないんですよねぇ。

いや待てよ、それ以上のものではないのかな?と気付けば「警告機能」というものがついています。 こちらをクリックするとご覧になれます

ここのところはこれまでチェックしてきたソフトにはありません。説明文にはこう記載されています。「所定時間がxx時間を越えたら警告する」など警告基準を店舗や事務所ごとに、しかも従業員種別に定義できるというのです。これでこそ、コンピュータ!ですよねぇ。

設定できる要素はすべてをカバーしているようです。所定時間、所定外時間、残業、深夜、休日、遅刻、早退また時間数も設定可能になっています。ただ、複数の要素を設定できるかどうかは画面から読み取れません。

つぎの帳票例 image 2 of 5(労基法対応)には複数の要素が並んでいるので多分できるのでしょう。いやぁ参りました。大変結構なお手前でございます。

というところで今回はおしまいにしようとしたんですが、もう一つ気になるのがありまして、又販売方法として真逆の手法をとっているのが気になるので、ついでに触れておきましょう。そしてぜひコメントでどちらが良いかコメントいただけると楽しいのですが・・・

勤怠グリッパー

すてきな名前のソフトウエアを発見しました。ネーミングが飛びぬけています。えぇーっと、どういえばよろしいんでしょうかね、そう、ぼくらの常識からは考えられないネーミングである、とこう申し上げればよいのでしょうか。

ぼくら、というのは昭和生まれでバブルを体験して浮かれていたおっさん連中、というかいまや爺さん連中といったほうが良いでしょう。ですから気にせずにそのままおすすみください。

提供している会社をチェックしたら社保労士です。社長の経歴をみたら1995年明治大学卒業というわけでして、こりゃぁもうぼくの息子なのです。がんばれ!

コンセプトの紹介文で佐藤君はこう言ってます 「さまざまな労務管理の現場を経験してきた特定社会保険労務士が、残業対策をはじめとする次世代の労務管理に必要な機能を法的な観点から企画、監修。ASP方式による本格的なインターネット勤怠管理システムを構築しました。」

これって正しいと思いますよ。お役所が今指導に歩いているのはこの視点からです。労働者の権利を保護しようという動きを労組ではなく、お役所がする時代になっている、という感想になってしまいます。ようするにお役所が余計なおせっかいを焼くようになってきている何よりの証拠ではないでしょうか。

インフラは整いました。環境もなんとか良いところにあります。生活レベルもとりあえずそこそこに維持できるようになりました。ここで役所を亡くせば税金も、電力も、人口の集中もこれほどのものにはならなかったと思いますが、それをできる人間がいないし、何でも役所の責任して知らん顔をしたがる人間が多すぎるために、日本はいまや共産政府以上に、人民の生活に介入するようになっています。まぁこの話はべつの機会に譲りましょう。

勤怠グリッバーです。

「最新法令に準拠したシステム設計」と謳っております。ねっ、余計な法令がとてもたくさんありそうだと感じません?当然その文書類が必要になります。日本政府というか、平和な社会を持つ国家は紙の消費をこのようにして促進しております。ウェブサイトへはこちらからどうぞ。

果たして言葉通りのものでありましょうか?チェックしてみましょう。

ところが、何もデータがありません。佐藤君の事務所へ連絡して担当者を呼ばなければなりません。これってネット時代の営業に逆行してると思いません?上記の「キングオブタイム」とは真逆のやり方をしている、というのはこういう意味なのです。あなたはどちらをとりますか?

ぜひコメントをお願いします。ぼくの意見? そりゃぁあなた、せっかくネットを利用するなら120%役立たせるためにはどうすればよいか、それを考えるべきですし、せっかくお店へ来たのに難易もおしえてやるもんか!という態度は通じません。そもそももう一度お客さまが立ち寄るかどうかわかりません。

うーん、佐藤君おしい!勤怠管理ソフトウエアとはそれほど売れるものではないのですよ。いくら法律ができてもね。

それと、1名あたり525円はちょっと高価ではなかろうかとおもいます。マーケティングの基本に戻って言えば社保労士への導入部として利用しようかどうしようか、結論をお持ちでないようです。でもビジネスってそこんとこが大切なのではないでしょうか?
 

2012年3月30日金曜日

キャリアビジョンの勤怠システム

特徴: 登録端末として専用機、ICカード・リーダー、指紋認証端末、携帯電話、QRコードなど広範囲の機器が使える点はメリットでしょうね。しかもまぜこぜに利用可能となれば、ますます結構じゃないですか。なぜかというと勤務場所によって、残業や休暇申請をできるようにしておく必要があるからです。

たとえば、出退勤登録だけを要求される現場=工場などでは指紋認証やICカード登録で運用し、店舗側では支店や出張所に画面付きの端末を設置する、といったことができるわけです。

ソフトウエアをアプリケーション対象をキーにして4種類に分別しています。マーケティング上のポイントが高くなります。そりゃぁあなたわかりやすいし、誤解の生じないアプローチが特に求められている時代なのですから当然といえば当然です。

ネーミングがよろしい。オフィス・バージョン、派遣、サービス、キャスティングという命名です。なんとはなしに「おぉそーか」と納得してしまいます。各バージョンのポイントを抑えておくとつぎのようになります。

  1. オフィス・バージョン: これはその名のとおりごく普通の事務所へ通勤する人たちを対象にしたシステムです。打刻端末は指紋認証やICカード端末でOK。申請事項があればPC
    から送信しても良いですし、昔ながらの申請書を書いて上司に提出。上司が承認後人事課でシステムに登録し、本人は自分のPCで承認の有無を確認する、といった方法がとれます。



  2. 派遣バージョン: 派遣、サービスやキャスティングがオフィス・バージョンと共通にできない理由はおわかりですよね。そのとおり!たった今、説明の終わった異例勤務の事前申請処理に問題があるのです。人材派遣から店頭販売に二人派遣しているとき、その派遣会社に出勤してから派遣先へ移動していたら、開店時間に間に合わない、ということがありえます。


    さらに恐ろしいのはせっかく頂いた派遣契約、大切にしたいのですが肝心の派遣されている社員が現場へ出ているのかどうなのか、リアルタイムでの確認がこれまでのシステムだと不可能でした。ほとんどのばあい本人が勤務表を持って現場へ出勤し、現場の上長(派遣先の現場責任者)から印鑑をもらう、という形式で運用されていました。

    これだと現場側は毎日ほぼ定時に出勤してくる派遣社員を確認できたとしても、派遣側にその情報が伝わるのは早くで3‐5時間遅れ、翌日にならなければわからん、などと言う場合がほとんどだったのです。

    もう一つサイトがアピールしている点に、給与振込みまでの流れが阻害されない、というメリットです。たとえば一ヶ月を超える派遣員への給与支払、その実施に当たり派遣員が本社へデータ確認のため出頭する必要がない、ということです。

    そのために、派遣先にも閲覧できるように派遣先ごとの勤怠画面が用意されているように記述されています。これこそこのシステムのハイライトと申し上げてよいでしょう。



  3. サービスバージョン: その名のとおりサービス業が対象です。時給計算が問題なのです。深夜の時給は法律によって昼間の時給より50%高くしなければなりません。すると?時間帯ごとの勤務字数集計が必要になります。またアルバイトの時給も時間帯によって違います
    から、「井上くん、あしたは悪いけど20時からの勤務してくんないかなぁ」と言うほうは簡単に言っちゃいますけど、後方部隊は「勤務時間帯の変更=時給の変更」と受取らなくてはなりません。

    そして給与支給額は当然ちがってきます。井上君が素直な人間だからあまり文句のいわずに、「あいよ!」と時間帯を変更しますが、給与はしっかりチェック、となれば間違えると二度と店長の言うことを効かなくなる恐れもある、というわけです。



  4. キャスティング:
    というのは、いわば営業担当出張員の勤務記録になります。(http://www.cvinc.jp/1035casting-version/お客様、スタッフからのクレーム対応のフロー図参照)携帯電話大活躍の巻であります。個人別に勤務地=勤務時間を記録して、出張先=顧客企業の店頭で業務が予定とおりに遂行されているかどうかちぇっくしてしまおうという、昔の勤怠システムでは考え
    られないような欲張り仕様になっています。これもPCの普及に負うところ大ですよねぇ。



もうこれを説明し終われば、このシステムの説明が終わったも同然。あとはページをご覧ください。現場にタイムレコーダーを置いてタイムカードをガチャンと押せば、という時代は完全に過去のものになりました。そうだよなぁ戦後60年を経過すりゃほとんどの物事が当時の面影を止めなくなるのですよ。これが進歩ってぇ奴ですか・・・?

とりあえず、これまでのレビューの中では一番汎用性の高いシステムと思われます。といっても実際に使ってみたわけではないので、ご採用に当たっては十分ご検討ください。えっ?あんたも同席してくれるか?ってですか、もちろん喜んで。ただし足代と食事代ぐらいは持ってください。ではまた近いうちに・・・・・。

2012年2月22日水曜日

ソニーのAPI 勤怠管理ソフトウエア

どうも先日から気になって仕方が無いソフトウエアがありました。もちろん勤怠ソフトなんですが、Adword広告がやたらに目立ちます。もうほとんど関連性のないキーワードで検索していても出てくるので、こりゃぁーもう気が狂ったんとちゃうか?と思っていました。おそらくあなたもご覧になっているでしょう。

ドメインがソニーとは無関係に見えるのですが、検索するとソニーの子会社へランディングします。資本金11億円超ですからまぁ中小企業ではありません。もっともこの頃、といっても20年ほど以前から資本金は月商とほぼ同額、という基準が通じなくなりましたから、実際はどうだかわかりません。

で数ヶ月以前からこのアドワーズ広告を見るたびに「ソニーがなんで勤怠等というニッチに入ってくるのよ!」と一人怒りまくっていました。タイムレコーダー市場はハードウエア主体の1980年前後の時期に100億円程度の市場でしかありませんでした。その後単価が下がり、台数が増加しても結局その辺でバランスが取れていたように記憶しています。

そんな小さな市場に入ってくるのはきっとソニーも必死なんだろうなぁ、などと思い、確かにFelicaで圧倒的シェアを持っているにしても少しずつ足元を削り取られていて、我慢できないのではないかと、好意的に解釈していました。どうもこれはぼくの一方的な解釈でしかなく、その正体は明らかにシステム販売でありまして、今大流行の「ソリューション」ビジネスの一部になっているのですよ。

で、どんなものかということになりますが、基本ぼくの大きらいな資料請求を経由しないと入手不能のようですので割愛させていただきます。メールに添付してやり取りするにしても資料が手に入るまでには時間がかかります。これがぼくには我慢できないのです。たかが資料を見るためだけに相手の都合に合わせなけりゃならん、というのが我慢できないのであります。まして相手がソニーとなればひがみ根性満ち溢れているぼくには限界を超えております。はい、で詳細は資料をもらってご検討ください。

資料なんかなくっても概略の評価は可能、というところをお見せいたしましょう。

  1. 流行のクラウドです。要するに大したコストをかけずに各地に分散している勤怠データを集められます。そのとおり、ネットでつながってるんですねぇ。



  2. データ入力にはsuicaを利用できます。これって大いなるメリットなんですね。かつてのハード屋としてはタイムカードの売上がどれほど頼りになったか、長時間にわたる講釈をさし上げたくなるほどのものなのです。タイムカード印字用のインクリボンとあわせて、こうした消耗品は毎月の利用料金に変化してしまいました。


  3. サイトにはたくさんの事例が掲載されていますが、どうやら勤怠管理ソフトウエアの導入事例はこのページに掲載されているものがすべてのようです。(ページの下部にある導入企業一覧のリンクは、当該企業のウェブサイトにリンクしています)


  4. その中でもピックアップされた3件の導入事例が状況を解説しています。いずれも従業員の勤務場所が複数ある企業です。一番参考になるのは、㈱プチバトージャパン社でしょう。


ところでいつからですかね社名に「さま」をつけるようになったのは。全く奇妙な習慣です。

プチバトーもビームスもともに洋服屋さんというところがいいですね。システムをイメージしてみましょう。


  1. サーバーはビットドライブ社(システム提供母体)を利用するのでしょう。そこにセットされている勤怠管理ソフトウエアのメモリーに向けて、各社から各個人の勤怠データが送られます。


  2. データの送信は多分一日2回程度。送信まではPCもしくは勤怠打刻に利用するビットタッチプラスに保存されているのでしょう。


  3. データを受けた翌日には異例勤務(遅刻、早退、欠勤など)の確認ができるように、処理されたデータが事前に指定されているPC向けにフィードバックされ、確認を待ちます。ただし、データ自体はリアルタイムでチェックできるようです。これは多数の事業所を持つ企業には朗報ですよね。


  4. データの確認は各個人レベルでもできるようになっているでしょう。


  5. そして月末を迎えると集計データはサーバー内部の給与計算ソフトに渡されて、給与明細が発行され、同時に銀行へ振込データが送信される、というようになっているはずです。
    さもないと導入のメリットがありません。


  6. で費用はいかほどかというと、10名で月額5000円となっています。http://www.bit-
    drive.ne.jp/itr/pricelist.html


    すなわち100名では5万円で300名になると15万円です。悪い商売ではありません。もちろん、人数が増えれば企業規模ガ大きくなりますから、自社サーバーを設置済みであったりするのでそれなりのディスカウントがあるはずです。


まぁぼくとしては残念なのですが、かつてのアマノの位置にソニーがいつの間にか上っちゃったらしい、ということを認めざるを得ないですね。でしょ?以上いずれも同社に問合せした結果ではありませんので、導入に際しては十分同社とご相談ください。なおカタログはこちらからダウンロードできます。PDFになっているのでアドビのソフトが必要です。

この種のシステムを導入するには割りきりが必要です。あくまで旧来とおりの情報が欲しい、などという頭の固い重役がいると導入できませんし、導入しても役に立ちません。


そう、あなたのことを言ってます。

ここまで応援だかなんだかしてもアフィリエイトさせてくれないでしょうから、ぼくには一銭も入りません。まぁこれもぼくの運命かな・・・?それでもぼくはソニーがこの分野に進出するのは間違いだと思います。ソニーといえばハード屋さんなんですから。


《追記》

2012年1月21日土曜日

TR-515と最大の実績数を誇る勤労の獅子

この勤労の獅子こそこの場で取り上げたかったソフトウエアであります。なぜかというと、こちらのICカードを使うタイムレコーダーとの実績が一番多いのはこのソフトウエアであるからです。もう10年ほど前になりますか、ソルクシーズの名前で出ていた頃、タイムレコーダーをポケットに入れて、と言うといささか語弊がありますが、まぁ昔のメカ式TR(TRとはタイムレコーダーの略式表記法です、為念)と比べれば本当にそういう感じなのです。

ここでお得意の昔語りを一席におよぶならば、ニッポーがアマノに先駆けて3万円を切るTRを
発売したのは1960年代中葉でありました。シンクロナスモーターという、一分間に一回転するモーターを動力にして、歯車やらギアやらを利用し、時計と印字欄を駆動する機械を作り出しました。

3万円と言うのは、その当時の償却限度額であったのです。その重さたるやおよそ5kg、いやもっとあったかもしれません。5kgと聞いてもさほどの事はありませんよね。ところがぎっちょん、当時は営業が車に乗っているわけではなく、都電に乗ったり歩いたり、で売り込みです。となればもうやんなっちゃうんですよ、半日もするとね。

獅子はとても念の入ったシステムになっています。まぁ詳細はウェブサイトでご覧いただくとして、なにが「念の入った」といわせるかというと、出力帳票がほぼ無制限なのです。それと計画管理ができる点にあります。

計画管理とはなにかというと、シフト勤務をローテーションを組んで回す、などというときにA組は月曜日の9時から4時、その次を受け持つのが、今週はF組で11時まで、次ぎはB組が受け持つ、みたいな勤務体系はただTRの打刻ですべてが終わるという管理はできません。

計画との照合が必要になりますよね。どこがそんな勤務形態をとっているか、もうお察しと思いますが病院、ホテル、警備保障、小売店でもこの頃の大規模店舗は早朝開店、深夜直前まで営業していますから、当然シフト勤務になります。

で、ぼくも販売している日本エクセルのICカードを使うTR、TR515シリーズの小ささが、こういった営業形態の場所には合うんですね。そうです、邪魔になりません。で、ぼくの担当した範囲でも関西地区の某阪急ホテルや、関東の某病院済世会にソフトウエアと一緒に入っています。

ただぼくが気に入らない点が一つだけありまして、PCを利用することに熱心なあまり、細かいデータ分析に走りすぎるきらいがあると感じているのです。確かにソフトなんてぇやつは一旦作っちまえば、ソフトウエア担当の手が空いてしまうので、毎年何がしかの改訂をしていかないとただ給料を払うことになっちまいます。ので、徐々に徐々に細かくなっていくのは仕方がないのでしょうか。まぁ官僚仕事と一緒なのです。

ユーザーが使いこなせそうもない詳細が実現されても本来は喜ぶ人など誰もいないのですが、幸か不幸かPCの速度とメモリーがとてつもなく大きくなっている現在、何のストレスもなくシステムは動いてしまいます。これが問題なのかもしれません。

最後にその特徴を一覧しておきましょう。

  1. 勤務計画(スケジューリング)機能


    • 部署別999通りの勤務シフト登録が可能 (ほら、これなんか典型です。999通りもシフトのある企業何てぇのは逆におかしいのです。でもご理解ください。ソフトウエア販売に必要なセールストークなんですから。)

    • 個人ごとにスケジュール/カレンダーからの選択が可能

    • ロング/ショートシフトの設定が可能


    打刻データ取込機能


    • Web対応 『電網の獅子』&専用端末 TR515(非接触ICカード対応)/MTR-I(マイフェア)/TE500(マイフェア・フェリカ)から通信による自動取込が可能。(すなわちオンライン方のTRシステムである、と言っています。)


  2. 勤怠データ管理機能


    • 打刻時間の管理は、予定出退勤/実出退勤/確定出退勤の3種に対応

    • 予定型/実打刻型の選択は個人ごとの設定が可能 (設定するのはユーザーですから、シフト勤務自体を上手に設計しておかねばなりません。)

    • 勤怠データのチェック/修正/日々承認/集計を同一画面で操作可能

    • 勤務管理は1日48Hまで連続処理が可能 (この機能はごく普通の製造業でも役に立ちます。深夜残業や徹夜勤務への対応が楽になります。)

    • 計画と実績の対比チェックによる就業実態管理が可能(ここのところが売りなのですよ)

    • 残業計算は時間帯型/超過時間型の選択が可能

    • 休憩時間は時間帯型/労働時間数型/併用の選択が可能

    • 1か月単位変形労働時間制に対応

    • フレックス制に完全対応 (フレックスもいつの間にかごく普通の勤務体系になりました)

    • 年次有給休暇(年休・有休)/公休/積有休の自動付与/消化/繰越管理が可能

    • 勤怠管理項目の計算式&出力項目&出力順を自由に設定可能

    • シフト(勤務区分)や個人情報を条件とした集計も可能

    • 汎用月次集計(例:月度内の遅刻3回で欠勤1回など)にも対応

    • ひと目でわかるデータ修正候補

    • 日別&月次丸め(端数処理)機能を強化

    • 運用フロー違反へのリカバリー機能を強化

    • ⇒勤怠管理がより簡単に

    • 特種手当の計算を給与ソフト前に事前処理が可能

    • セクション/グループ/管理職別のパスワード設定が可能

    • 弁当管理機能を標準で装備

    • 週次による残業時間、実労働時間のチェックが可能

    • 2~4勤までの同日複数勤務も管理可能



  3. データ/帳表出力機能

    • 現在お使いの給与PKGソフトとのデータ連結を保証



連結実績のある主な給与ソフト
モデル名 |   制作、販売会社名

  1. SSSuperStream          PR+ エス・エス・ジェイ株式会社

  2. 給与応援          エプソン販売株式会社

  3. 給与大臣          応研株式会社

  4. SMILEαAD 給与管理      株式会社大塚商会

  5. OBIC7ex           株式会社オービック

  6. 給与奉行           株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)

  7. CBMS人事給与       株式会社クレオ

  8. Generalist          東芝ソリューション株式会社

  9. PCA給与計算シリーズ      ピー・シー・エー株式会社(PCA)

  10. Hi-Per給与 株式会社      日立中国ソリューションズ(HCU)

  11. 給与指南 株式会社      三菱電機ビジネスシステム

  12. MJSLINK給与大将      株式会社ミロク情報サービス(MJS)
    (抜粋:メーカー五十音順 敬称略)

  13. 勤怠システム側の設定等により、上記以外の給与ソフトも対応可能です。
    詳しくはお問い合わせ下さい。



  • 給与用データ項目の計算式&出力項目&出力順を自由に設定可能

  • ⇒給与ソフトへのデータ連動性が飛躍的に向上

  • 豊富な集計帳表/分析帳表の出力が可能




主な出力帳表

  1. 日報 月報

    · 勤務個人表 · 勤務日報 · 打刻エラーリスト· 修正チェックリスト· 事由一覧表· 遅刻早退者リスト· 有給休暇消化者リスト· 欠勤者リスト· 勤務一覧表· 勤務予定個人表 · 就労状況報告書 · 勤務集計表 · 複数月勤務個人表 · 複数月勤務集計表 · 年次有給休暇証


  2. 帳表タイトル、出力(集計)項目、および出力順を 自由に追加&変更できます。
    例えば... ・残業時間数一覧表 ・手当発生回数一覧表 などを作成し、出力することができます。


  3. 帳表の計算式&出力項目&出力順を自由に設定可能

  4. 日次&月次データ出力項目の計算式&出力項目&出力順を自由に設定可能

  5. 全管理帳表をEXCELファイルとして保存可能



  • (5)オプション機能


    • 時給管理機能として支給金額を集計出力可能

    • 食事管理機能として最大4食×8メニュー+サイド5メニューに対応 (これも以外に便利な機能で、昼食代金を給与控除したり、会社側が昼食代金を補助する場合に役立ちます。)

    • 統計管理機能として任意の期間の勤怠統計情報を出力可能


    ねっ?こりゃ凄げぇーでしょ?
    ぜひTR-515と一緒にご利用ください。はい?もちろんぼく宛に電話していただけば大急ぎでデモに駆けつけます。
    090-2656-9313 いのうえ宛。