2012年3月30日金曜日

キャリアビジョンの勤怠システム

特徴: 登録端末として専用機、ICカード・リーダー、指紋認証端末、携帯電話、QRコードなど広範囲の機器が使える点はメリットでしょうね。しかもまぜこぜに利用可能となれば、ますます結構じゃないですか。なぜかというと勤務場所によって、残業や休暇申請をできるようにしておく必要があるからです。

たとえば、出退勤登録だけを要求される現場=工場などでは指紋認証やICカード登録で運用し、店舗側では支店や出張所に画面付きの端末を設置する、といったことができるわけです。

ソフトウエアをアプリケーション対象をキーにして4種類に分別しています。マーケティング上のポイントが高くなります。そりゃぁあなたわかりやすいし、誤解の生じないアプローチが特に求められている時代なのですから当然といえば当然です。

ネーミングがよろしい。オフィス・バージョン、派遣、サービス、キャスティングという命名です。なんとはなしに「おぉそーか」と納得してしまいます。各バージョンのポイントを抑えておくとつぎのようになります。

  1. オフィス・バージョン: これはその名のとおりごく普通の事務所へ通勤する人たちを対象にしたシステムです。打刻端末は指紋認証やICカード端末でOK。申請事項があればPC
    から送信しても良いですし、昔ながらの申請書を書いて上司に提出。上司が承認後人事課でシステムに登録し、本人は自分のPCで承認の有無を確認する、といった方法がとれます。



  2. 派遣バージョン: 派遣、サービスやキャスティングがオフィス・バージョンと共通にできない理由はおわかりですよね。そのとおり!たった今、説明の終わった異例勤務の事前申請処理に問題があるのです。人材派遣から店頭販売に二人派遣しているとき、その派遣会社に出勤してから派遣先へ移動していたら、開店時間に間に合わない、ということがありえます。


    さらに恐ろしいのはせっかく頂いた派遣契約、大切にしたいのですが肝心の派遣されている社員が現場へ出ているのかどうなのか、リアルタイムでの確認がこれまでのシステムだと不可能でした。ほとんどのばあい本人が勤務表を持って現場へ出勤し、現場の上長(派遣先の現場責任者)から印鑑をもらう、という形式で運用されていました。

    これだと現場側は毎日ほぼ定時に出勤してくる派遣社員を確認できたとしても、派遣側にその情報が伝わるのは早くで3‐5時間遅れ、翌日にならなければわからん、などと言う場合がほとんどだったのです。

    もう一つサイトがアピールしている点に、給与振込みまでの流れが阻害されない、というメリットです。たとえば一ヶ月を超える派遣員への給与支払、その実施に当たり派遣員が本社へデータ確認のため出頭する必要がない、ということです。

    そのために、派遣先にも閲覧できるように派遣先ごとの勤怠画面が用意されているように記述されています。これこそこのシステムのハイライトと申し上げてよいでしょう。



  3. サービスバージョン: その名のとおりサービス業が対象です。時給計算が問題なのです。深夜の時給は法律によって昼間の時給より50%高くしなければなりません。すると?時間帯ごとの勤務字数集計が必要になります。またアルバイトの時給も時間帯によって違います
    から、「井上くん、あしたは悪いけど20時からの勤務してくんないかなぁ」と言うほうは簡単に言っちゃいますけど、後方部隊は「勤務時間帯の変更=時給の変更」と受取らなくてはなりません。

    そして給与支給額は当然ちがってきます。井上君が素直な人間だからあまり文句のいわずに、「あいよ!」と時間帯を変更しますが、給与はしっかりチェック、となれば間違えると二度と店長の言うことを効かなくなる恐れもある、というわけです。



  4. キャスティング:
    というのは、いわば営業担当出張員の勤務記録になります。(http://www.cvinc.jp/1035casting-version/お客様、スタッフからのクレーム対応のフロー図参照)携帯電話大活躍の巻であります。個人別に勤務地=勤務時間を記録して、出張先=顧客企業の店頭で業務が予定とおりに遂行されているかどうかちぇっくしてしまおうという、昔の勤怠システムでは考え
    られないような欲張り仕様になっています。これもPCの普及に負うところ大ですよねぇ。



もうこれを説明し終われば、このシステムの説明が終わったも同然。あとはページをご覧ください。現場にタイムレコーダーを置いてタイムカードをガチャンと押せば、という時代は完全に過去のものになりました。そうだよなぁ戦後60年を経過すりゃほとんどの物事が当時の面影を止めなくなるのですよ。これが進歩ってぇ奴ですか・・・?

とりあえず、これまでのレビューの中では一番汎用性の高いシステムと思われます。といっても実際に使ってみたわけではないので、ご採用に当たっては十分ご検討ください。えっ?あんたも同席してくれるか?ってですか、もちろん喜んで。ただし足代と食事代ぐらいは持ってください。ではまた近いうちに・・・・・。