2012年5月12日土曜日

King of Timesと勤怠グリッパー

キングオブタイム

よろしいですねぇ、このアプローチとウェブサイトの作り方に感心しました。ウェブを最大限に活用してビジネスを奨めようという姿勢がはっきりしています。ただし、残念ながらタイムカードとの比較にかなりの誇張があります。あまり誇張すると会社の信頼性も失いかねないので、気をつけていただきましょう。

今流行のクラウド型APIです。

この形式は大いにお奨めです。すでに数件似たシステムを取り上げていますが、各地に出店していく場合には絶対的に有利です。また携帯電話を打刻に利用できるように表現しています。出張や派遣先でも利用できるメリットは大きいですよね。

まぁ日本中どこへ行こうが追跡されているようで、ぼくは好みませんが、ぼくがそんなことを言っても何も変化は起きません。時代の流れというのはそういうものなのですよ。

  1. 導入コスト: タイムレコーダーの費用だけになります。タイムレコーダーとして指紋、静脈認証、ICカード、GPS携帯、携帯電話の顔打刻が利用できます。

    指紋認証の端末もずいぶん安くなりました。電子機器メーカーも楽じゃないですよね。

  2. ランニングコスト: 当月の打刻人数一人当たり300円。100人の対象人数で3万円です。タイムレコーダを購入すると、ぼくが販売しているニッポーのカルコロ50は50人までの集計ができて定価税込63,000円です。

    そうですね、こうした集計型のタイムレコーダーとの比較を次回はしなければなりませんね。

  3. システムの柔軟性: これは相当なもんですよ。とにかくタイムレコーダー端末に利用できる機器が多種であること、集計内容が多岐にわたっているのでかえって煩雑に感じるほどです。

  4. 帳票類: こちらのページに掲載されています。帳票の各欄タイトルは別として、個人別に計画と実績を一覧し、さらに当日の概算給与も掲載してしまうというすぐれものです。
    • 『編集』コラムに「個人ビュー」ボタンがついていますから、個人別に一か月分の勤怠状況が一覧できるものと思います。

    • Image 3 of 8 ヘルプ打刻とは他所の部署へ出張しているかどうか、他所にきちんと出勤しているかどうかが、すぐわかるということなのでしょう。他所へ行ったときぐらい楽させてよ、みたいなセリフが聞こえてきそうですが、まぁそれは脇へ置いといて・・・。

      出勤状況を部署別につかめるということを言っているのでしょうから、これはこれで大変に結構です。昭和のシステムは、ここが泣き所でした。ない、素直に認めましょう。

    • Image 4 of 8 月別集計結果: これも完璧であります。なんかつまりませんなぁー。完璧な人間何てぇのがいたら、まぁいないから良いんですが、余り面白いものではないでしょうね。
      パートの鈴木さん、残業時間が25.15、25時間ということなのでしょう。色つきで出力されています。これは確かに多すぎです。


      パートの高木君、遅刻3回は多いよなぁ・・・。いちいち数字を読むことなく印がついて出てくるのはまぁ 結構でありますが、あまり面白いものではありません。よね?

    • Image 6 of 8 拠点ごとの集計結果: 人件費概算までついてくると、こりゃぁもう店長たまらんですねぇ。優れものです。たしかに。

      こちらのページにこれらの集計値を出力するさいの設定内容が掲載されています。ぜひご参考に。

      もちろん、残業の承認に関する画面も掲載されています。
 今回のレポートはおもしろくありませんでした。昔考えていたものとほぼ同じ、いわば理想形ができちまった。という思いはいささか生きる意味をなくしてくれたのです。いやいやそれほど重いもんじゃないか、たかが勤怠ソフト。でもそれほど売れないんですよねぇ。

いや待てよ、それ以上のものではないのかな?と気付けば「警告機能」というものがついています。 こちらをクリックするとご覧になれます

ここのところはこれまでチェックしてきたソフトにはありません。説明文にはこう記載されています。「所定時間がxx時間を越えたら警告する」など警告基準を店舗や事務所ごとに、しかも従業員種別に定義できるというのです。これでこそ、コンピュータ!ですよねぇ。

設定できる要素はすべてをカバーしているようです。所定時間、所定外時間、残業、深夜、休日、遅刻、早退また時間数も設定可能になっています。ただ、複数の要素を設定できるかどうかは画面から読み取れません。

つぎの帳票例 image 2 of 5(労基法対応)には複数の要素が並んでいるので多分できるのでしょう。いやぁ参りました。大変結構なお手前でございます。

というところで今回はおしまいにしようとしたんですが、もう一つ気になるのがありまして、又販売方法として真逆の手法をとっているのが気になるので、ついでに触れておきましょう。そしてぜひコメントでどちらが良いかコメントいただけると楽しいのですが・・・

勤怠グリッパー

すてきな名前のソフトウエアを発見しました。ネーミングが飛びぬけています。えぇーっと、どういえばよろしいんでしょうかね、そう、ぼくらの常識からは考えられないネーミングである、とこう申し上げればよいのでしょうか。

ぼくら、というのは昭和生まれでバブルを体験して浮かれていたおっさん連中、というかいまや爺さん連中といったほうが良いでしょう。ですから気にせずにそのままおすすみください。

提供している会社をチェックしたら社保労士です。社長の経歴をみたら1995年明治大学卒業というわけでして、こりゃぁもうぼくの息子なのです。がんばれ!

コンセプトの紹介文で佐藤君はこう言ってます 「さまざまな労務管理の現場を経験してきた特定社会保険労務士が、残業対策をはじめとする次世代の労務管理に必要な機能を法的な観点から企画、監修。ASP方式による本格的なインターネット勤怠管理システムを構築しました。」

これって正しいと思いますよ。お役所が今指導に歩いているのはこの視点からです。労働者の権利を保護しようという動きを労組ではなく、お役所がする時代になっている、という感想になってしまいます。ようするにお役所が余計なおせっかいを焼くようになってきている何よりの証拠ではないでしょうか。

インフラは整いました。環境もなんとか良いところにあります。生活レベルもとりあえずそこそこに維持できるようになりました。ここで役所を亡くせば税金も、電力も、人口の集中もこれほどのものにはならなかったと思いますが、それをできる人間がいないし、何でも役所の責任して知らん顔をしたがる人間が多すぎるために、日本はいまや共産政府以上に、人民の生活に介入するようになっています。まぁこの話はべつの機会に譲りましょう。

勤怠グリッバーです。

「最新法令に準拠したシステム設計」と謳っております。ねっ、余計な法令がとてもたくさんありそうだと感じません?当然その文書類が必要になります。日本政府というか、平和な社会を持つ国家は紙の消費をこのようにして促進しております。ウェブサイトへはこちらからどうぞ。

果たして言葉通りのものでありましょうか?チェックしてみましょう。

ところが、何もデータがありません。佐藤君の事務所へ連絡して担当者を呼ばなければなりません。これってネット時代の営業に逆行してると思いません?上記の「キングオブタイム」とは真逆のやり方をしている、というのはこういう意味なのです。あなたはどちらをとりますか?

ぜひコメントをお願いします。ぼくの意見? そりゃぁあなた、せっかくネットを利用するなら120%役立たせるためにはどうすればよいか、それを考えるべきですし、せっかくお店へ来たのに難易もおしえてやるもんか!という態度は通じません。そもそももう一度お客さまが立ち寄るかどうかわかりません。

うーん、佐藤君おしい!勤怠管理ソフトウエアとはそれほど売れるものではないのですよ。いくら法律ができてもね。

それと、1名あたり525円はちょっと高価ではなかろうかとおもいます。マーケティングの基本に戻って言えば社保労士への導入部として利用しようかどうしようか、結論をお持ちでないようです。でもビジネスってそこんとこが大切なのではないでしょうか?
 

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